非必須アミノ酸
自分で生み出すことができるアミノ酸をまとめて非必須アミノ酸といっています。
非必須という名前から、摂取する必要がないことを意味していると間違って解釈している人がいるようですが、そのような主旨ではありません。
人間の体の中ではトータルで20種のアミノ酸が見られますが、このうちの9種類が必須に当てはまります。
残りの11種、グルタミン酸・アスパラギン酸・アスパラギン・グルタミン・チロシン・プロリン・グリシン・アルギニン・システイン・アラニン・セリンが非必須アミノ酸と認識されています。
この11種類は自分で生成できますから、何も必死に食事から補給しなくても大丈夫です。
しかしながら、体の中で作り出すためにはタンパク質が必要なので、タンパク質の量が足りていないようだと非必須アミノ酸も無駄なく作り出すことが難しくなってしまうでしょう。
中でも、体を休めることが少ないアスリートの人たちは気をつけることが大切です。
いくつか働きを紹介すると、セリンには肌の老いを防止する効き目があることから、美容には欠かせない栄養素です。
プロリンはコラーゲンという成分の合成を支援する役割を果たすことから、美容に気を使っている人から着目されています。
この他、成長過程で不可欠なアルギニンには、免疫力を向上させる役割もあります。
非必須アミノ酸の中には、意識して摂取するようにしたほうが体にもたらす健康効果が高まるものもあるため、個別の働きを理解しておくことをお勧めします。
健康食品に含有されている栄養素もあるので、意識的でなくとも吸収しているものも多々あるでしょう。